人類を愛してる

リアルなのが好き

家族の話

久しぶりに帰省した。

 

18:20

バスが新宿駅に着く。19時に父と駅で会うので18:38に到着するバスを予約していたはずが、どうやら17:38に到着予定のバスを予約していたらしい。構わんけど。

 

19:00

焼き鳥屋で父と待ち合わせる。焼き鳥屋が入っている狭いビルの2階に上がるときに後ろから名前を呼びながら向かってきたので怖かった。

 

19:30

父がノンアルなので別にビールは進まないが焼き鳥もつまみもほどほどに美味しい。15年前くらいに父がよく家族を放置して行っていたバンド練習のスタジオがすぐそこで、その時から何度か通っているらしい。そりゃよかった。

 

20:00

インターンや就活の話をする。旅行・ホテル関係に興味がある話から、日本にある外資系ホテルの話になった。なんらかのサイトに載っていたらしいホテルのリストを父が読み上げる。聞いたことある、全部泊まったことないけどね〜と笑うと、インターコンチは泊まったことがあると言うのでどこのインターコンチか尋ねると「新婚旅行(笑)忘れたいくらいの思い出だけど(笑)」と言っていた。

 

父と母は長女の私を産む2年前に結婚した。新婚旅行はバリ島。旅の詳細は聞いたことがないけれど、きっと幸せ溢れるハネムーンだったと思う。今でもバリ島で買ってきたコースターは家の食器棚の片隅にあるし、私の名前の由来は現地で見た工芸品からきていると聞いていた。小学生の頃は、「優しい花のような」子に育てられるだろう優花ちゃんや「勇ましい人になれ」と願われた勇人くんが羨ましかった。物からとった名前とか、適当じゃんと思っていた。

 

でも、少し成長して高校生くらいの時には、新婚旅行で見た綺麗な工芸品から名前をつけてくれたなんて、2人の人生で一番幸せな時間の思い出を今でも私が受け継いでいるみたいで嬉しく感じることができるようになった。その時には長い家庭内別居を終えて両親は離婚していた。

 

新婚旅行が忘れたいくらいの思い出なら、そんな新婚旅行を過ごした両親から生まれた私はどう思われているのだろうか。新婚旅行から時間は延長してきたわけだが、私や私の弟が両親と幸せいっぱいに過ごしていた、あるいはそう思っていた日々はなんだったと思われているのだろうか。

 

まあ父もその時点ではきっと幸せな人生を過ごしていくはずだと思っていたから思い出したくないんだろう。かわいそうに。強くなれよマイメン。乾杯。

 

21:30

帰宅。母が自転車泥棒に間違えられたという話を聞く。 面白い。母はなにかを隠れて盗むようなことは絶対にできない人だろうと考えるとさらに面白い。そんな人いるんだ。

 

21:45

弟がお風呂から出てくる。ほぼ裸。いや、ふと。口に出すべきではないのは知っているし、お姉ちゃんは賢くなったのでそうする。しかし、ふと。多分胸とか私よりでかい。

母が謎にたくさん鞄をくれる。しかも全部超タイプ。なに?

 

22:00

なんか高そうなヨーグルトが冷蔵庫から出てくる。そうそうこれだよこれこれ。こういうことがしたくて帰省したんだよ。ヨーグルトなんて一番安いやつ以外自分で買ったことないよ。

 

実家最高。